「毒」の存在は、生物どうしの関係を大きく変えるきっかけとなってきました。
長期にわたるこの影響は、進化として現れます。「毒」が進化の原動力になった例は多数存在します。
「毒」のある生物への擬態や、有毒生物からの「毒」の盗用、「毒」に耐える性質の獲得、「毒」を利用した種子の散布戦略など、
「毒」が招いた多様性と進化の例を紹介し、「毒」と生物の進化の関係を考えます。
警告色
警告色には自身が有毒動物であることを周囲に伝え、その動物と外敵の双方にとって無用な争いを避ける効果がある。
©2012 Mauro Teixeira Jr キオビヤドクガエル
黄色と黒の縞または斑紋模様の「警告色」アカハライモリ
防御姿勢をとるアカハライモリ(腹面の警告色を見せている)